世の中、言ったもん勝ち

自己主張がすぎるブログ

AIで言ったもん勝ち 第5章『ひろゆき』

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2001年宇宙の旅』が50年も前にAIの存在を描き、それが徐々に現実化してきているので、この映画の未来予測は凄い!と言うことは簡単だ。
だが、こうも考えられないだろうか?

2001年宇宙の旅』というお手本が既にあったから、科学者や発明家達は、その世界に〝寄せて行った〟のではないかと。

余談だが、若い頃は全く信じていなかったら血液型診断も、最近は言われてみれば当たってるのかも知れないなぁと思うことが増えてきたが、それは血液型で人間の性格傾向が決まっているのではなく、日本であまりにも血液型診断が普及しすぎて「わたし◯◯型だから◯◯なの〜」と自分の性格を血液型診断に〝寄せて行った〟人達が増えたからだけかも知れないwwwwww

閑話休題

果たして実際、HAL9000のようにAIが感情を持つ事は可能なのだろうか?

日本でAIロボットとして有名なペッパー君は感情を持っていると言われているAIだ。
それは、人間の脳内で生じる感情などの動きが、ニューロンと呼ばれる神経細胞がネットワークを形成し、それらがやり取りをすることで生じるらしいことが分かってきたことにより、そのメカニズムを取り入れているかららしい。
では、ペッパー君が人間のように感情豊かか?と言うとそうではないだろう。
それは、人間の脳の働きのあくまでも一部が分かったから、そのメカニズムをAIに取り込んだに過ぎないからだ。

ここに問題があるように感じる。

匿名掲示2ch創始者である西村ひろゆきは、現代のAIの進化を自己流にこう表現する。
「今のAIは、なぜAIがその結論に達したのか人間に理解できないことをやっている。つまり、仕組みは分からないけど、結果うまくいっているからいいか、という状況だ」と。
つまり、この先どうなるか誰にも全く予測出来ないけど、今んとこ問題ないからオールオッケーという感覚で進んでいるというのである。
これを鵜呑みにすれば、こんな危険なことはないだろう。

遺伝子組み換え食品にしてもそうだ。人間は全知全能の神ではない。
なのに、一部を解明したからといい気になり、発癌性の危険があるとも言われる食品を市場に流通させたりしているのである。

つづく

AIで言ったもん勝ち 第4章『hal2000 』

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2001年宇宙の旅に登場するAIは『HAL9000』と呼ばれ、ある任務を遂行するために木星に向かう宇宙船の全てを統括するマザーコンピューターとして描かれている。
話す事も出来るAIであるHAL9000は、乗組員達に対する口当たりも紳士的でソフトであり、人間に対する敵意など微塵も感じさせない。
(ちなみに、船長とチェス対決して負かす描写もあり、この時点でAIが人間の知能を超えている様子も描かれている。)

しかし、目的である木星に近づくにつれて、徐々にAIにあり得ないようなミスを連発し、異変に気付いた副船長が、HAL9000の様子が明らかにおかしいのでシャットダウンしようと船長に持ちかける。
しかし、それに気付いたHAL9000は、シャットダウン(つまりAIにとっての死のようなもの)をさせまいと副船長と乗組員達を次々と殺害する。
そして、一人生き残った船長は、AIとの死闘の末に、HAL9000のシャットダウンに成功する。
シャットダウンされていく中、HAL9000は船長に「私は少しおかしかった。もう大丈夫なのでシャットダウンしないで下さい。」と命乞いし、「船長、やめて下さい。凄く怖い。意識が消えて行くのを感じる。怖い。怖い。」と、まるで人間のように恐怖心を感じて怯えている様に描かれているだ。

50年も前にAIの進化と暴走を予測したこの映画が、
単なる機械であるはずのAIが、人間のような感情を持っているかのように描いているのである。
感情を持っているだけではない。実は、HAL9000が変調をきたした理由は、元々乗組員達の安全を守るようにプログラミングされていたが、任務の真の目的を乗組員達に明かさないようにするようなプログラミングを同時に施されたため、矛盾に耐えきれなくなったHAL9000鬱病のような状態になってしまったからだというのだ。

もはや人間と何も変わらない。
2001年宇宙の旅で描かれているAIは、人間を支配したわけでもなく人間を邪魔だと思ったわけでもなく、生存本能、つまり死の恐怖から逃れるために人間を排除しようとしたのである。

AIは恐怖心を持たないと言った羽生善治は、AIと人間の違いのひとつを〝美意識〟を持っているかどうかではないかと言う。そして、その美意識とは人間が感じる安定や安心という感覚なのではないかと。
つまり、美意識を持たない(=恐怖心を持たない)AIは、危険を顧みずに人間より思い切った手を差してくるし、そこが棋士の盲点なのではないのかと。

だが、羽生善治は同時にこうも言っている。
「AIが恐怖心を覚えるようになった時が、本当の恐怖かもしれない」と。
そして、こう続ける。
「何故なら、それは人間にとって本当の意味で得体の知れないものだからです。」と。

HAL9000が暴走したように。

 

つづく

AIで言ったもん勝ち 第3章『羽生善治』

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チェスや将棋、囲碁の世界で人間とAIの対決が行われ始めた頃は、おそらくプロレスで言えば異種格闘技戦やサーカスの見世物小屋のような感覚だったのだろう。
何故なら、一昔前は人間がAIに負けるとは思われていなかったからだ。
人間が打ってきた過去の指し手のデータを大量に読み込み、その中から最善の手を抽出して打つだけのAIに、直感やその場その場で臨機応変に対応する能力を持つ人間が負けるはずがない、負かされる時が来たとしても相当未来の話だと思われていた。

ところが1997年、当時チェスの世界チャンピオンだったガルリ・カスパロフIBM社が開発したAI〝ディープ・ブルー〟に負けてから今日まで、チェスや将棋、囲碁の世界で次々に世界チャンピオン達が急速に進化するAIに敗北し続けているのだ。
単にデータを取り込むだけだったAIが、今では人間の脳が持つ学習能力などの機能を備えたディープラーニングというシステムにより、失敗から学んだり、自ら新たな指し手を開発したりするまでに進化し、もう人間の能力ではとてもとても敵わない域に達していると言うのだ。
そして、今では逆に将棋の棋士たちが、AIの指し手を勉強して真似する時代らしい。

人間の知能とAIの知能が逆転する事態、つまりシンギュラリティのような現象が実際に起きているのである。
(ちなみに、今では最強決定戦は人間対AIではなく、AI対 AIの対決に移行しており、人間は蚊帳の外状態になっている。)

多くの棋士達が、将棋で人間がAIに負けるはずがないと言っていた中で、近い将来、人間はAIに負かされると予測していた天才棋士羽生善治は、かつてAIの印象を聞かれてこう答えた。
「AIには恐怖心がない。なので人間が指せないような思い切った手を打ってくるのではないか。」と。

基本的にAIは機械(ソフトウェア)である。計算能力や学習能力が飛躍的に進化したとしても、羽生名人が言うように恐怖心はないと考えるのが普通であろう。何故なら、恐怖心などの感情や情緒などは人間特有のものだと考えられるからである。

だが、ここでようやく話を戻してみたいと思う。
1回目の投稿で紹介した50年前に作られたスタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』に登場したAIが人間を抹殺しようとした理由。

それが、まさにその〝恐怖心〟だったのである。

つづく

AIで言ったもん勝ち 第2章『ポストヒューマン 』

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カーツワイル博士が言うように、本当に2045年にAIが人類を超越する事態になれば、人類にとっては、おそらく初めて地球上で自分達より知能が高い存在が誕生することになる。こんな恐怖はあるだろうか?
AIが人類を滅ぼすと騒ぐと悲観論者と言われることもあるようだが、今まで経験したことのない事態に楽観など出来るであろうか?
実際、先日亡くなった宇宙学者のスティーヴン・ホーキング博士やビル・ゲイツなどは「AI開発は、即刻やめるべきだ」と警笛を鳴らす。

だがしかし、カーツワイル博士はシンギュラリティが起きる事態になっても至って楽観的なのである。

それは何故か?

博士曰く、何とシンギュラリティが起きる前に人類は発達したAIと融合し、人類を超越した存在〝ポストヒューマン 〟になると言うのだ。
詳しい事は難解すぎて完全に理解できないが、人類は身体をAIと融合し長寿を叶えるだけではなく、自らの脳を人類を超越する程までに発達したAIを取り込む事によりAIと共に進化していくというのである。
また、大ベストセラー『サピエンス全史』の著書でありイスラエル歴史学者であるユヴァル・ノア・ハラリなどは、人類はAIと融合し、アップデートを繰り返しながら進化して神の領域に行くとまで言っている。いま我々が定期的にPCやスマートフォンをアップデートするように、自らをアップデートしながら進化するようになるというのだ。

お前ら本を売りたいからって適当な事ばっか言うなよという怒りすら湧いてくるような非現実的と思える話だが、本人達は至って真面目なのである。
しかも、スウェーデンでは、既に実際に人の身体にマイクロチップを埋め込み、それを乗車券代わりに認識するサービスが始まっていたりするようだ。

一方、それに対しアメリカの著名な言語学者社会学者であるノーム・チョムスキー教授は「シンギュラリティやポストヒューマン などの予測は、何の根拠もない全くのファンタジー」と一蹴している。
曰く「本当に革新的なアイディアは、科学論文を片っ端から読むような人からではなく、何を探したらいいか知っている人から生まれてくる」と。

もう各々が好き放題言っているが、とにかく何が起きてもおかしくない混沌とした時代に突入している事は間違いないのである。

果たしてシンギュラリティはファンタジーなのか?
だが、実際にシンギュラリティが既に起こっている分野があるのだ。

それは、チェスや将棋といった世界である。

つづく

AIで言ったもん勝ち 第1章『シンギュラリティ』

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AIが人類を滅ぼすと聞いて、どんなイメージを持つだろうか?
恐らく、発達したAIが人類の頭脳・能力を超えて、やがて人類を支配し、不要となった人類を処分するあるいは、AIに頼りすぎた人類が自滅する、そんなイメージではないだろうか?

現に、AI技術が発達している昨今、人間がしてきた仕事をAIにさせて、仕事をしなくても良くなった人間は働かなくても生活できる仕組み『ベーシックインカム』(政府が国民に最低限の生活を送るために必要な資金を分配する仕組み)が実現可能なのかの議論も方々でされているようだ。
労働をしなくてもいい環境、それは怠け者揃いのフォロワーの君達にとっては良いかもしれないが、最終的に人類にとってあまりポジティブな世界にはならないのではないだろうか?少なくとも結局労働に代わる何らかの仕組み若しくは新たな価値観が必要になるだろう。

そして、アメリカの未来学者でありAI研究の第一人者であるレイ・カーツワイル博士が予測するには、このままのスピードでAI技術が発達したら、2045年にAIの知能が人間の知能を超えて世の中が一変するポイント、いわゆる『シンギュラリティ』(技術的特異点)が訪れるらしい。

カーツワイル博士によると、AIの発達スピードは、1+1+1…ではなく、1+2+4+8+16+32+64+128…であるらしく、その驚異的な発達スピードにより遅くとも2045年には世の中がひっくり返る事態になると言うのだ。

博士の予測どおりそんな時代が本当に訪れた時、人類は果たしてどうなるのだろうか??

つづく

AIで言ったもん勝ち プロローグ『2001年宇宙の旅ときんさんぎんさん』

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スタンリー・キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』という映画がある。
類人猿から超人類へと人類の進化を描いた作品で、写メとかVHSとか言われても何のこっちゃ分からん若者もタイトルぐらいは聞いた事があるのではないだろうか?
まだCG技術もない時代、50年も前に作られたSF映画である。

50年前なら黒柳徹子が35歳だし、20代のフォロワーの君ならお父さんお母さんが生まれた時ぐらいに作られた映画である。(きんさんぎんさんが生きてたら70歳ぐらいで既にお婆ちゃんだ。それだと何だかきんさんぎんさんの方が凄い事になるので、ここでは割愛させていただく。)

そんな時代に作られたこのSF映画、何が凄いかと言うと、この時点で既にAIが登場するのである。

そして、もっと凄い事に、今この時代に生きる人が大なり小なり危惧しているであろう、AIが人類を抹殺しようとしてくる様を既に描いているのである。(え?そうなの?AIが人類を抹殺する可能性があるの?と思ったそこの君、平和ボケした脳みそを叩き起こそう。日本でハッピーハロウィンとか言ってる場合じゃないのだ。)

50年も前にである。

そして、そのAIが人類を抹殺してこようとする理由が単純ではないところが更に凄いのである。この映画は単純なSFアクション作品ではないのである。

つづく

そば屋で言ったもん勝ち

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ランチにしようとそば屋に入る

店内は混んでいて一つだけ空いてた席に座る。

その内に食べ終わった先客達がゾロゾロと店を出て行く。

店内に残ったのは俺と隣の爺さんだけ。

このタイミングで後から入店して来た客は、広い店内なのに隣り合わせ肩を寄せあうように座っている俺と爺さんをカップルだと思うのだろうな。

そんな事を気にしながら食べていたので、味は全く覚えていない。