映画で言ったもん勝ち 第7回『運び屋』前編
数ヶ月前に、何か面白い映画はやってないかとググッたら、イーストウッドの新作が公開されてるじゃないですか!と歓喜して、まずはストーリーを読んでみた。
〜貧乏な田舎の爺さんが車の運転さえしてくれれば良いという簡単な仕事を受けたが、実はその仕事は違法薬物の運び屋だった〜
概ねこんな内容だったが、これを読んで「あ〜、これは善良な爺さんが悪い奴に騙されてトラブルに巻き込まれて悲惨な目に合うバイオレンス映画なんだなぁ」と思った訳です。
長年映画を見てると、そんなストーリー展開が読めた訳です。
でも、全然違ったんですね。そんな型にハマった映画ではなかったんです。百戦錬磨のイーストウッドから見れば俺なんか青二才もいいとこだった訳です。
まず、このイーストウッド演じる田舎の爺さんが序盤から「インターネットはクソだ」と吐き捨てたり、とにかく口汚い爺さんなんです。
ま、このあたりでも「今のうちに粋がっていろよ。今に酷い目に合うからな」と思っていたんです。
で、物語が進み、割と早い段階で自分が運んでいたモノが違法薬物だと気付いてしまうんです。さあどうする?さあどうなる?と思ったら、この爺さん、予想外の行動に出て、そこから物語は(俺にとって)思わぬ方向に動き出して行くのです。
後編に続く