世の中、言ったもん勝ち

自己主張がすぎるブログ

映画で言ったもん勝ち 第3回『ゲーム』

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〝人生いろいろ、男もいろいろ、女だっていろいろ咲き乱れるわ〟


島倉千代子が歌った「人生いろいろ」という曲の歌詞である。

島倉千代子が歌ったように100人いれば100通りの人生がある。ヒット曲を連発して億万長者になっても破産する小室哲哉や怪死するマイケル・ジャクソンのような人生もあれば、自撮り棒で自撮りしようとしてナイアガラの滝から転落して死ぬ人生もある。

そんな先の読めない人生を送りながら、人はこう思うのではないだろうか。

「後悔の無い人生にしたい」

ファイトクラブ』や『セブン』のデビッド・フィンチャー監督のこの作品は、ある金の亡者が主人公。
金儲けに生き、金儲けのためにあらゆるものを犠牲にして、ふと気がつけば嫌な人間になっており誰からも愛されず孤独な人生を送っている。
誰からも祝福されない誕生日、唯一の家族である弟が久々に目の前に現れて、一通の招待状をプレゼントしてくる。それは、人生を一変できるとの触れ込みのあるゲームへの招待状。半信半疑ながらそのゲームに参加したことにより、主人公は悲惨な目にあい命の危険にまで晒される。
何故、弟はそんなプレゼントを?そして、このゲームの主催者の正体とは?

緊張と緩和。

話しが面白い人は、この緊張と緩和をうまく使う。
あえて相手を緊張させて、ここぞというタイミングでオチをつけて笑わせる。
簡単にやっているようだが、それは話しながら相手の様子をよく観察しないと出来ないし、つまりはその場の空気を読み、相手を楽しませようと相手目線で話している。だから面白い話ができるのだ。
反対に話が面白くない人は、相手の事おかまいなしに自分目線だけで話そうとする。だから相手が置いてきぼりになり全く笑えないのだ。そして、本人はスベっている事にすら気づかないで自己満足している。いわゆるKYと呼ばれる人であり、ただの自己中なのだ。


この映画は、緊張と緩和をうまく使っている。

ラストには映画史上最高とも言える衝撃のどんでん返しが待っている。
多少無理があるが、これぞ映画とそんな事は吹き飛ばすぐらいのどんでん返しである。

 

あなたは、あなたの今の人生に満足しているであろうか?
果たして後悔の無い人生なんてあるのだろうか?
そして、死ぬ時に突然こう言われたらどう思うだろうか。

「あなたの今までの人生は、全てドッキリカメラでしたー!」と。